ikukyuhakkekkyu’s diary

育休明けて「白血病」メンズ看護師の闘病日記!

知らぬ間に弱った心 #白血病パパ

僕は元々、自他共に認められるほど強靭な精神力をもっている。

 

同じ部署で有名なほどキツい先輩に、どれほど理不尽なことを言われようがピンピンしている。

「○○(筆者)さん、なんであんなキツく言われても平然とできるんですか。わたし前、トイレで泣きましたよ。私、心がガラス過ぎて辛いです。○○さん無敵ですか」

とか言われていた。

そして返しは決まって、

「僕の心は防弾ガラスなんで」

だった。

 

 

だけど最近、自分の心の耐久力が低下したと感じる。

否定されたり、キツめにいわれるだけで、胸が締め付けられて、全身が熱くなる。臨戦態勢になるんだ。

(まだ部署異動してわからないことだらけ。キツめに言われることは、ままある)

 

以前だったら、そんなことあり得なかった。

 

弱ってるんだ、心が。

 

自分でも気づかぬ内に。

 

そりゃそうだ。

白血病になったんだから。

体のこと。仕事のこと。お金のこと。家庭のこと。

 

それら全てが不安でしかない。

 

防弾ガラスの心でも、打たれ過ぎればヒビが入るし、歪む。

 

まだ大丈夫だ。

まだ大丈夫。

 

だけど、打たれ強さだけではダメな気がする。

 

衝撃に耐えうるのは、打たれ強さだけではない。

受け流す技術だ。

 

アドラー心理学

それは、他者からの精神的ダメージを最小化および流す技術。

近年話題になった「嫌われる勇気」だ。

 

この本、以前読んでみたんだ。

言っていることはわかるし、そもそも僕は「嫌われる勇気」を持っていた。

だけど、この「嫌われる勇気」っていうのは、特定の場所で、特定の条件では発揮できないように思う。

(僕の理解が不十分かもしれないが)

その場所、条件とは、「逃げられない状況」のこと。

 

辞められない。

辞めれば医療補助が無くなる。

転職もできない。

異動もない。

休むわけにもいかない。

ドクターストップもない。

そこで働き続けなければならない。

そこ以外で働ける気がしない。

 

そんな場所で、「嫌われる」訳にはいかないんだ。

 

白血病ゆえに、この「嫌われる勇気」という心理的な技術は、使うこと困難。

 

だけど、使うことが困難だとは言え、不要と言うわけではないと思う。

 

これからは、この「嫌われる勇気」という技術を噛み砕き、部分的に利用したり、捻って利用出来るようにする。

それが必要な気がする。

 

#白血病 #アドラー #アドラー心理学 #嫌われる勇気 #うつ病