僕は元々、自他共に認められるほど強靭な精神力をもっている。
同じ部署で有名なほどキツい先輩に、どれほど理不尽なことを言われようがピンピンしている。
「○○(筆者)さん、なんであんなキツく言われても平然とできるんですか。わたし前、トイレで泣きましたよ。私、心がガラス過ぎて辛いです。○○さん無敵ですか」
とか言われていた。
そして返しは決まって、
「僕の心は防弾ガラスなんで」
だった。
だけど最近、自分の心の耐久力が低下したと感じる。
否定されたり、キツめにいわれるだけで、胸が締め付けられて、全身が熱くなる。臨戦態勢になるんだ。
(まだ部署異動してわからないことだらけ。キツめに言われることは、ままある)
以前だったら、そんなことあり得なかった。
弱ってるんだ、心が。
自分でも気づかぬ内に。
そりゃそうだ。
白血病になったんだから。
体のこと。仕事のこと。お金のこと。家庭のこと。
それら全てが不安でしかない。
防弾ガラスの心でも、打たれ過ぎればヒビが入るし、歪む。
まだ大丈夫だ。
まだ大丈夫。
だけど、打たれ強さだけではダメな気がする。
衝撃に耐えうるのは、打たれ強さだけではない。
受け流す技術だ。
「アドラー心理学」
それは、他者からの精神的ダメージを最小化および流す技術。
近年話題になった「嫌われる勇気」だ。
この本、以前読んでみたんだ。
言っていることはわかるし、そもそも僕は「嫌われる勇気」を持っていた。
だけど、この「嫌われる勇気」っていうのは、特定の場所で、特定の条件では発揮できないように思う。
(僕の理解が不十分かもしれないが)
その場所、条件とは、「逃げられない状況」のこと。
辞められない。
辞めれば医療補助が無くなる。
転職もできない。
異動もない。
休むわけにもいかない。
ドクターストップもない。
そこで働き続けなければならない。
そこ以外で働ける気がしない。
そんな場所で、「嫌われる」訳にはいかないんだ。
白血病ゆえに、この「嫌われる勇気」という心理的な技術は、使うこと困難。
だけど、使うことが困難だとは言え、不要と言うわけではないと思う。
これからは、この「嫌われる勇気」という技術を噛み砕き、部分的に利用したり、捻って利用出来るようにする。
それが必要な気がする。
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